希望の糸(東野圭吾)を発売初日に買って、即日読み切った話

本・映画のレビュー

朝ご飯を食べながら新聞を読むのが長年の習慣です。

数日前にぼんやりしながら新聞をめくっていたところ、目に飛び込んできたのがこの広告。

東野圭吾の新刊?

え、金沢が舞台? 

東野圭吾は結構好きで、おうちライブラリーにはかなりの数の東野圭吾が並んでます。好きな作品を3つあげろって言われたらどれだろう。うーん。

  • 容疑者Xの献身
  • 秘密
  • 手紙

あたりかな。

全部映画になってるけど、映画はほとんど観てない。容疑者Xだけためしにチラッと観たことあるけど、福山雅治が私はNGなのと、原作イメージとかけ離れた堤真一の石神さんなのと、私の中では結構好みだった工藤さんがダンカンなのと…等々で、

キャスティング無理!観てられない!

ということで、数十分だけ観て脱落。

やっぱり原作が最高だよ!という原作原理主義の私です。

 

本題に入ります。

本日発売の『希望の糸』。今日買ってきたんですけど、今日最後まで読み切ってしまいました。

今、仕事がかなり詰まってるんですよ。自分がもたもたしてたせいで。少なくとも長い小説を読む時間なんてないはず。なのに、最初の数ページだけ…のつもりが、「あ、もう無理。ここでやめるのは不可能」というモードに突入し、結局350ページ全部読んでしまったという。バカだよほんと。

冒頭から、私の地元である長岡や、中越地震のくだりが出てたのも敗因。完敗。

内容

東野圭吾の最新長編書き下ろしは、「家族」の物語。

「死んだ人のことなんか知らない。
あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」
ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。
どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。

閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。
捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。
災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。
容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。

引用:Amazonの本の紹介より

不妊治療を経て生まれてきた14歳の少女を中心にして、さまざまな人間模様が描かれています。

まさしく家族の織りなす物語。夫婦のこと、子どものこと、親のこと、家族ではなくても大切な人のこと。

 

感想

ネタバレしない程度の乾燥になりますが…。

読みながら何回か泣きました。東野圭吾は、なんでこんなに人を描くのがうまいのよ?

人はみんないろいろなものを抱えていて、弱くもあり、強くもあり。生きていれば、葛藤ばかり。傷つくこともたくさんある。伝えたいことがうまく伝わらないどころか、真逆に取られて誤解を生むこともある。

人が人を理解するのは難しい。本当に悪い人なんて誰もいないのに。

特に女性の繊細な感情の描き方がうますぎて、簡単に感情移入してしまいました。怜子、萌奈、弥生、多由子、登場するすべての女性たちに、いちいち感情移入してしまう。

印象的だった場面は、終わりの方で多由子が綿貫についた嘘と、別れ際の涙のところ。ただただ切ない。

 

最初はバラバラに独立して見える物語が、終盤にすべて完璧に繋がっていく様は、さすが東野圭吾。圧巻。

舞台が金沢というだけあって、知っている地名もいっぱい出てきて楽しかったです。十間町の旅館とか、大手町の法律事務所とか、金沢駅の鼓門もそうだし、お父さんが入院してるのはタクシーのルートから推測するに赤十字病院だな、とか(笑)

結論

優しい気持ちになれる作品。

みんな平気そうな顔をして生きていても、なにかしらの傷や痛みを持ってる。

読んで損なし。読むべき作品。

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