「女の敵は女」という言葉があります。
この言葉が苦手。
理由は簡単。自分の今までの人生で、女性を敵だと感じた経験がないから。たまたま私の運がよかっただけでしょうか。
小中高大といい友達に恵まれてきたし、会社員時代の先輩は親切だったし、子どもを産んでから知り合ったママ友は敵ではなくてむしろ戦友。
もちろん知り合ってきた人たちの中に、気が合わない人はいたし、(私から見て)意地悪に感じる人もいたけれど、それは個別の問題。
相手が女であろうが男であろうが、「この人苦手だ」敬遠したくなるタイプは必ずいます。多くの場合、相手も私のことを敬遠しているでしょう。それはそれで仕方ない。気質が合わないんだから。あくまで「私の苦手な人」であって「女の敵は女」ではない。
じゃあ、なんでこんな言葉が広く使われてるのか。私の知らない世界では、そんなにも女同士はいがみ合っているのか?
「女の敵は女」の具体的事例
世間では以下のような事例が「女の敵は女」として解釈されるようです。
- 陰口・悪口
- マウンティング
- 専業主婦 VS ワーママ
- 職場におけるマタハラや、時短の女性 VS その同僚女性
- 保育園に入れた、落ちた
- 男性の取り合い
1と2のケースは、「女」というくくりではなく、個別の人間性の問題。っていうか、そんなに陰口やマウンティングって、実際は多くないよね?やばそうな人には最初から距離を取るのが最善策です。問題に巻き込まれそうなら周囲に相談あるのみ。
3については、働き方が多様化してきている今は、そんな単純な対立構造にはならない。シングルマザーの数も増えてきていて、この対立軸はすでに隔世の感あり。
4や5に関しては、女性の問題ではなく、完全に制度やシステムの問題。
6については、男性はモノではないので、取り合うという概念がおかしい。決定権はその男性にあるので、決定に従うのみ。
真の敵を見極めろ
個別の人間性を除いたら、真の敵はたいていの場合、システムや制度です。
昔から、常に人々のライフスタイルに制度を追いつかせる形で整備を進めてきているから、ややもすると敵を見誤ってしまうんじゃないでしょうか。そう。昔も今も、常に延々と制度・システムの過渡期。
で、システムを最新型にバージョンアップするためには、今まで以上に女性同士が力を合わせる必要があるのです。
テレビのバラエティやネットなどでは、面白おかしく、「むかつく女」みたいな企画をしていますが、フィクションとして楽しむ分にはいいけど、現実社会で「だから女は」って言い出さないようにしたいですよね。
現実の世界には、素敵な女性がたくさんいるので。
結論:女の敵は女じゃない
女の敵は女じゃない。いつだって味方になりえるし、お互いを高めあえるようなライバルにもなりえる。ネットなどに影響を受けて、なにかあるたびに「女の敵は女」と、自分の性を貶めないこと。
そしてもしも嫌な人と出会ったら、逃げること。どうしても逃げられない状況なら、自分自身を高めること。
そして言うまでもなく、女の敵は男でもありません。
素敵な女性がたくさんいるのと同じように、素敵な男性もいっぱいいるもんね。
結論:対立軸はいらない。いがみ合ってる暇はない。
それでも女の敵は女としか思えないような場所にいたら
その場所は異常です。あなたの精神を蝕んでいくので、一刻も早くそこから離れてください。