アメリカに留学すると太るよ~!ってよく聞く話ですよね。
経験者は断言します。
太ります。
私の場合はなんと15キロも太りました。ほぼ1年で。
これは、私がまだティーネイジャーだったころの、異国での食欲と体重との闘いの記録です。
私がアメリカ留学1年目で太った原因
まずはどうしてあんなに太ったのか、原因を洗い出してみました。
言葉と勉強ストレスがものすごかった
アメリカの大学に学部生として正規留学するということは、TOEFLの基準点は一応クリアしています。でも実際に行ってみると、何も通じない。びっくりするほど英語が分からない。
ルームメイトが何を言っているのか分からない。先生も何を言っているのか分からない。自分の言いたいこともろくに言えない。
そして勉強量が多い。どのクラスでも、宿題、グループワーク、テスト、ペーパー、が次から次へと出されます。毎日ついていくのに必死。英語のハンディがあるので、勉強するにもアメリカ人の3倍はかかります。
この大学で一番の落ちこぼれ…という気分を紛らわせるのは食べ物だけでした。
周りに肥満女子が多くて基準がずれた
肥満大国アメリカ。周りを見てみると、私が多少太ったところで足元にも及ばないレベルの肥満女子が結構います。私が「痩せたい」と言っても、「ユカ全然太ってないじゃん」と返されるのがオチ。
確かにそりゃそうだ。さすがにそのレベルまでは太ってない。ここにいる女子たちを華奢グループと肥満グループにわけたら、華奢グループに入る。
あ、そうか、私それほどじゃないのか。
いつの間にか基準がずれていきました。
全寮制の3食付で毎食バイキング状態だった
これが一番の問題点。私が通っていた全寮制女子大は、授業料、寮費、食事代をすべてセットで支払う形です。ここの学生になれば、自動的に朝昼晩3食が付いて食べ放題。
お腹がすいてないときにダイニングホールに行っても、貧乏根性でついて食べ過ぎてしまう。食事をたっぷり食べたあとで、デザートにはアイス山盛りのチョコレートシロップがけ。アーモンドも追加!
※山盛りの意味分かりますかね?でっかい器にアイスをすくう銀の丸いカップでバニラを4回すくって土台部分を作って、さらに5すくい目でピラミッド状にする感じです。で、チョコレートがけからのアーモンド。
ダイニングホールから自分の部屋に戻るときは、毎回胃がパンパンすぎて、いつも軽く猫背気味になってました。
太ったことによる影響や気づき
日本から持っていった服がどんどん着れなくなった
まず、ジーンズが私の体型の変化をいち早く教えてくれました。
日本から出国するさいに履いてたジーンズが、なぜか膝の辺りでひっかかってしまう…。なぜかじゃなくて、太ったからに他ならないわけで。とにかくボトムの服はゴム以外のものは全滅しました。
仕方がないのでウォルマートで新しいものを調達。サイズは選び放題だしね。
肉って邪魔なんだ!ということを知った
太って分かった肉の存在感。
歩くときに太ももが擦れるようになるんです。それまでは、太ももの間は空間ができているのが普通だったのに、いつのまにか太もも同士が密着してる。この肉すごい邪魔。
だから歩き方が、一本の線を歩くフォームではなく、幅のある2本線の上を歩く感じになってしまうんです。楽だから。でも見栄え悪いよね。
あと、下を向くときに、あごの肉の存在も分かるようにもなった。「あ、なんか邪魔だな」みたいな感じで(泣)
太った自分を断ち切るための努力
もちろん私も太っていく自分をほったらかしにしていたわけではありません。危機感を感じて「なんとかしないと!」と悩んでいました。そこでやってみたのが、
断食
これ以上太ったらさすがにヤバイ!とやってみたのが断食。
ダイニングホールに行くと「少なめにしよう」という努力もむなしく、食べ過ぎてしまうので、一切行かないという選択をしました。何も食べない!ゼロ!食を断つ!
でも、断食したもののすぐに挫折。なぜかと言うと、我慢してるのに体重が全然減らないから。努力が結果につながらないって本当につらいですよね。ダイエットしかり、勉強しかり、仕事しかり。報われるべきものが報われないので、すぐにやる気を失ってしまいました。
りんごダイエットみたいなこともしてみたけど、目に見える体重減には結びつかず。このころは、もう一生痩せられない体になってしまったような気分でした。
プール&ジム通い
断食がダメならと向かったのはジム&プール。
大学には学生が無料で利用できるジム&プールがあり、毎日夜の10時くらいまで開いています。夕飯をがんばって軽めに食べたあとは、ジムに行ってガンガン走って、ガゴンガゴンと筋トレして、そのままプールへ。ガシガシ泳いで、自分の部屋に帰る、と。
それを何週間か続けました。
その結果、現れた変化!
ぽっちゃり女子大生→がっちり女子大生。
変わったは変わったけど、私が望むのはこれじゃない。
1年後一時帰国したときの家族や友人の反応
1年後に夏休みで日本に帰国したら、健康優良児のようになった私の姿を見て、「ずいぶん丸くなったねぇ~」という家族の反応(アメリカの大学は5~8月が夏休み)。
でも、家族も友人も気を使ってくれてたのか、そんなことはどうでもよかったのか、心身ともにアメリカナイズされた私に迫力があったのか、必要以上にいじることもなく、私もそれほどの危機感も持たず、日本で楽しく夏休みを過ごしました。
日本の夏休みでも痩せることなく、私はぽっちゃりさんのまま、2年目のアメリカへ再び旅立っていったのです。
振り返り
たまに大学時代(1~2年目)の写真を見ると、なかなかの迫力で、静かに笑いがこみあげてきます(笑)。
まさしく中西部の養豚場の豚のように食べまくって、コロコロと太ったあの時代。
あれ以降、妊娠中の臨月でもプラス7~8キロ程度しか増えてないから、あのころが人生最大。今はもうあんなに太れない。若いってすごいな。
さて次回は、アメリカ留学4年目に15キロ痩せた話!
太ったままではないんです!えっへん。
※補足
現在アメリカの大学に通っている長女次女はなぜか2人とも全然太りません。「アメリカ留学は太る」という仮説は、我が家内のサンプルでは、3分の1程度しか適用しないという結果になってます。あれ?