やらかしました。
少し前に参加した春のハーフマラソン。
レースが終わった後、帰りのバスの中で気を失って倒れるという、人騒がせなことをやらかしてしまいました。自戒を込めて記録しておきます。
ハーフマラソン自体は好調だった
ここ数年間ずっと貧血のせいで、マラソンのタイムがぱっとしなかった私。
去年の夏、ヘモグロビン値がかなり低いことが判明し、クリニックで鉄剤を処方されました。それを服用したおかげで、フルマラソンはそこそこ調子よく走れたんです。
で、今回のハーフマラソン。
「貧血を脱した私に死角なし!」と豪語して、まじめにレースを走りました。
※昨年夏以降血液検査をしていないから、本当に貧血から脱したかどうかは不明。ヘモグロビンは理想値より低い気はするけど、当人比では以前よりずっと楽。
あまり練習していない割には結構走れて、最初から最後までほぼイーブンペース。
タイムは1時間52分。久しぶりにまともなタイムを見た~!
ちょっと練習すれば1時間50分切るのは楽勝だな。
やっぱり「貧血を脱した私に死角なし!」だな!(←すぐ調子に乗る)
それは腹痛から始まった
ゴール後の疲れもそれほどなく、満足しながら更衣室へ。
更衣室はシャワールームも完備。順番待ちもまったくなく、これ幸いと熱いシャワーを浴びました。
汗を流して、きれいになって、スッキリさっぱりして、あとは帰るだけ。
駐車場と会場とをつなぐシャトルバスに乗り込みます。
シャトルバスは満員収容してから出発します。私の右隣には男性。通路を挟んで左側には連れのラン友Kちゃん。Kちゃんと私の間の通路に補助席があり、そこに女性が座りました。
シャトルバスの乗車時間は15分ほど。スマホをチェックしつつ、ぼーっとしつつ、バスに揺られます。
異変を感じたのは目的地の駐車場につく数分前。急にお腹が痛み出したのです。胃腸は強い方で、お腹が痛くなることはめったにないので「ううう、早く着いてくれないかなー」と、痛みに耐えながら焦る私。次第に腹痛だけじゃなく、気持ち悪さも感じてきました。
バスは目的地につき、補助席の乗客から順番に降り始めます。左の補助席の女性が移動したのはわかりました。
この時点で私の意識はすでに飛びそう。目の前がチカチカして暗い。ほとんどブラックアウト状態。
これはやばい。
Kちゃんに助けを求めるべく、「なんか、具合が悪い…」と伝えたものの、そこから記憶がブラックアウト。
気づいたときには、右に座ってた男性の太ももの上に頭を預けて寝ていました。(意識が戻ったときの寝心地はとてもよかった…)
気を失っていた時間はおそらく数分程度だったと思います。
気を失っている間、Kちゃんが、右の男性や他の乗客の方たちにいろいろ対応してくれていたようで、ほんと助かりました。
右の男性、きっとすごくびっくりしたよね。申し訳ない…。
バスを降り、ベンチシートでしばらく横になった後、元気に復活して事なきを得ました。
考えられる病名(症状)は迷走神経反射だ
結局、何が原因でぶっ倒れたのか?と。
貧血については不安材料がありました。
- 当人比で相対的にはよくなっても、ヘモグロビンの絶対値はまだ低い可能性
- またもやレースと生理がかぶった
貧血が直接的な原因なのかなーと思いましたが、ネットで少し調べてみたところ、そうじゃない可能性の方が高い。貧血には、息切れするとかタイムが遅くなるという症状はあれど、ぶっ倒れてしまうのは、貧血ではなく起立性障害の方です。
迷走神経反射ってなに?
さらに調べてみると、マラソンの後に倒れてしまう現象は、”迷走神経”の悪さが原因で失神すると言う、迷走神経反射がぴったり!
血管迷走神経反射は、長時間の立位、温暖下での激しい運動、恐怖感や情緒的不安定、激しい痛みなどによって誘発されます。極端な場合は失神(意識喪失)が起こりますが、失神の前兆としては、ふらふら感、虚弱感、発汗、視野のぼけ、頭痛、吐き気、熱感や寒気などがあります。また、顔色が悪くなったり、あくび、瞳孔の拡大、おちつきがなくなることもあります。
上野医院より引用
もともと低血圧な私(しかも貧血気味)。久しぶりに20キロも走って、脱水気味や低血糖気味も複合的に加わって、迷走神経反射による失神が誘発されたのかもしれません。
迷走神経反射の予後と対応
予後は良好な疾患だそうです。だから、これと言って何かをする必要もなし。
下半身に血流が集まり、上半身の血流・血圧が減少してしまうのが原因なので、もし倒れそうな前兆がきたときには、しゃがんだりして頭の位置を低くするのがいいそうです。いきなり倒れて頭部を打ってしまうケガを減らすためにも、しゃがむのはベストですね。
そんなわけで私は元気です。次からは前兆がきても、倒れずに持ちこたえられるように、しゃがんで備えたいです。
倒れる本人はいいけど、周りをびっくりさせてしまうので、汗。
的確に対応してくれたKちゃん、太ももを貸してくれた隣の男性、心配してくださったバスの運転手さんや乗客の方々、ありがとうございました。
世の中は優しいよ。